寒い季節になると、家族全員が暖かく快適に過ごせるように、暖房器具が欠かせません。
しかし、小さな子どもがいる家庭では、暖房器具の安全性が大きな課題となりますよね。
特に赤ちゃんや幼児がいる場合、暖房器具の選び方や使い方には慎重さが求められます。
この記事では、子育て世代が知っておくべき、安全で快適な暖房器具の選び方を詳しく解説します。
オススメの暖房器具も紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
1. 暖房器具の種類と特徴
暖房器具にはいくつかのタイプがあり、それぞれに利点と欠点があります。
まずは、主要な暖房器具の種類とその特徴について見てみましょう。
エアコン
エアコンは多くの家庭で利用されている暖房器具です。設定温度を細かく調整できるため、部屋の温度を一定に保つことができます。また、空気を循環させることで、部屋全体を均等に暖めることが可能です。
- 利点: 温度調節が簡単で、部屋全体をすばやく暖めることができる。クリーンフィルター機能が搭載されているものもあり、空気質の改善も期待できる。
- 欠点: 乾燥しやすいため、加湿器との併用が必要になることがある。
電気ストーブ
電気ストーブは、コンパクトで即効性のある暖房器具です。特に、狭いスペースや短時間で暖かくしたい場所に適しています。しかし、表面が高温になるため、子どもが触れてしまうリスクがあります。
- 利点: 小型で持ち運びが簡単、即効性が高い。
- 欠点: 安全対策が必要。特に表面が高温になる機種は、子どもの手が届かない場所に設置するか、ガードが必要。
オイルヒーター
オイルヒーターは、電気を使って内部のオイルを温め、その熱で部屋全体をじんわりと暖めるタイプの暖房器具です。表面温度が比較的低いため、赤ちゃんや小さな子どもがいる家庭でも比較的安全に使用できます。また、空気を汚さないため、アレルギーや喘息を持つ子どもにも向いています。
- 利点: 空気を汚さず、乾燥しにくい。表面温度が低いため、やけどのリスクが少ない。
- 欠点: 暖まるまでに時間がかかることがある。また、電気代がやや高めになる傾向。
床暖房
床暖房は、部屋の床全体を暖めるシステムで、足元からじんわりと暖かくなります。直接的な熱源が露出しないため、子どもが安全に過ごせる環境を作ることができ、特に赤ちゃんがハイハイをする家庭では非常に有効です。
- 利点: やけどのリスクがなく、快適な温度を保ちやすい。乾燥しにくい。
- 欠点: 導入コストが高く、設置に時間がかかる場合がある。
2. 子どもの安全を考慮した暖房器具選びのポイント
1. やけどや事故防止機能を確認する
子どもがいる家庭では、暖房器具の表面が高温になるものは特に注意が必要です。以下のような機能が搭載されている暖房器具を選ぶと、事故のリスクを減らすことができます。
- チャイルドロック機能: 子どもが誤って操作しないよう、ボタンやスイッチをロックできる機能。
- 転倒時自動オフ機能: 暖房器具が倒れた場合に自動で電源が切れる機能は、やけどや火災のリスクを大幅に減らします。
- 表面温度が低いデザイン: 表面が熱くならないオイルヒーターや、温風を出すエアコンなど、直接触れてもやけどしにくいものがおすすめです。
2. 室内空気質の管理
暖房器具によっては、空気を乾燥させたり、有害なガスを発生させるものもあります。子どもの健康を守るために、空気質を考慮した暖房器具を選ぶことが重要です。
- 加湿機能付きエアコン: エアコンを使用すると部屋が乾燥しがちですが、加湿機能付きのエアコンを選ぶことで、乾燥対策が可能です。また、別途加湿器を併用することも有効です。
- 空気清浄機との併用: 暖房器具を使用する際は、空気清浄機を併用することで、ほこりや有害物質を除去し、清潔な空気を保つことができます。
3. 省エネ性能を重視する
暖房は冬の電気代やガス代がかさむ原因の一つです。省エネ性能の高い暖房器具を選ぶことで、家計への負担を減らすことができます。また、エコな選択は環境にも優しいです。
- インバーター搭載エアコン: インバーター機能を搭載したエアコンは、無駄な電力消費を抑え、効率的に部屋を暖めることができます。
- 断熱性能を高める: 暖房器具だけでなく、家の断熱性能を高めることも、暖房効率を向上させるポイントです。窓に断熱シートを貼ったり、厚手のカーテンを使用するなどの工夫も有効です。
3. 暖房器具を安全に使用するための注意点
1. 子どもの手の届かない場所に設置する
暖房器具を使用する際は、子どもが直接触れないように、できるだけ手の届かない場所に設置することが重要です。特に電気ストーブやファンヒーターなど、表面が熱くなるものは要注意です。
2. 暖房器具の周りに物を置かない
暖房器具の周りにおもちゃや家具などを置くと、火災の原因になる可能性があります。特に燃えやすい素材のものを暖房器具の近くに置かないようにしましょう。また、部屋全体に暖かさが行き渡るように、適切な配置を心がけます。
3. 換気を定期的に行う
特にガスヒーターや石油ストーブを使用する場合、一酸化炭素中毒のリスクがあります。定期的に換気を行い、新鮮な空気を取り入れるようにしましょう。室内の空気が循環し、健康を保つためにも重要です。
4. おすすめの暖房器具
子育て家庭に特におすすめの暖房器具をいくつかご紹介します。
ケノンヒーター スグダン
脱毛など美容器を販売しているケノンのオイルレスヒーター。
転倒時自動OFF機能をはじめ、過度の温度上昇で電源OFFになる機能やチャイルドロックなど小さな子供やペット、高齢の家族がいるご家庭に嬉しい安全機能がたっぷり搭載されています。
オイルや灯油、フィルターなども不使用なので、メンテナンスはほぼ不要で使用できるのも嬉しいポイント。
乾燥や火傷しにくいオイルヒーターの良さを持ちながら、オイルヒーターには無かった即暖性を兼ね備えているのですぐにお部屋全体が暖まりますよ。
また、スリムなデザインなので、パネルヒーターのように狭いスペースにも楽々設置できます。
デロンギ マルチダイナミックヒーター
素早く、ムラなく、心地よく。
従来のヒーターの2倍の速度でお部屋を暖め、極上の暖かさを実現する次世代ヒーターです。
極寒の日にフル稼働させても運転音ゼロ。人の耳では何も聞こえないほど静かなので音に敏感な赤ちゃんがいるご家庭にはピッタリです。
もちろんママ・パパ安心のチャイルドロック機能つきです。
アイリスオーヤマ セラミックヒーター
お手頃価格で良質な製品を多く販売しているアイリスオーヤマのセラミックヒーターです。
大風量なので広めのお部屋もすぐに暖まります。
スイッチを付けてすぐ温まる速暖仕様で朝のリビングや寒い寝室もすぐに暖か&快適に。コンパクトだから脱衣所、キッチン、トイレ、など、様々なシーンで活躍しますよ。
さらに人感センサー付きで、人がいない間は運転を停止するので、節電にもつながります。
転倒時に自動で電源が切れる機能つきで小さなお子様がいる家庭にピッタリと言えるでしょう。
5. 省エネ暖房の工夫
暖房器具を安全かつ効果的に使用するだけでなく、省エネを意識することで、家計への負担を減らしつつ環境にも優しい生活を送ることができます。以下は省エネのための工夫です。
1. 断熱性能を高める
暖房器具だけでなく、家の断熱性を向上させることは、暖房効率を大幅に改善します。例えば、窓に断熱フィルムを貼ったり、厚手のカーテンを使うことで熱を逃がさない工夫が可能です。また、隙間風を防ぐためにドアや窓のシーリングを強化することも大切です。
2. 温度設定の見直し
エアコンなどの暖房器具の温度を設定する際は、部屋を適度に暖めすぎないようにしましょう。20℃～22℃を目安にし、快適な温度を保ちながら無駄なエネルギー消費を抑えることができます。また、部屋ごとに使い分けをし、使用していない部屋の暖房をオフにすることで、電力を節約できます。
3. 自動タイマー機能の活用
暖房器具の自動タイマー機能を活用することで、必要な時間だけ効率的に暖房を行うことができます。例えば、家族が起きる時間に合わせてタイマーを設定し、必要のない時間は暖房を控えることでエネルギーを節約できます。
6. 冬の健康管理と暖房器具の使い方
冬の暖房を使用する際に気を付けたいのが、乾燥と空気の汚れです。暖房を使い続けると、どうしても室内の空気が乾燥しやすくなり、風邪をひきやすくなったり、皮膚がかさついたりする原因となります。以下は、冬場の健康を守るための対策です。
1. 加湿器との併用
乾燥対策には、加湿器の使用が効果的です。エアコンや電気ストーブなど、空気を乾燥させる暖房器具を使用する際は、加湿器を併用して湿度を適度に保つようにしましょう。湿度は40～60%が理想的です。加湿器付きの暖房器具を使うのも一つの方法です。
2. 空気の入れ替え
定期的に窓を開けて空気の入れ替えを行うことで、暖房によってこもった空気をリフレッシュすることができます。特に、ガスや石油ストーブなどを使っている場合は、一酸化炭素中毒を防ぐためにも換気が必要です。1日数回、数分間窓を開けるだけでも効果があります。
まとめ
暖房器具の選び方は、子どもの安全と家族の快適さ、そして省エネを考慮することがポイントです。エアコンやオイルヒーター、床暖房など、家庭の状況に合わせた最適な暖房器具を選ぶことで、安心して冬を乗り切ることができます。また、乾燥や空気の質にも気を配りながら、適切な温度と湿度を保つ工夫をすることで、家族全員が健康に過ごすことができるでしょう。
安全性、快適さ、そして省エネ性能を重視しつつ、自分たちの家庭に最も合った暖房器具を選んで、寒い冬を家族全員で快適に乗り切りましょう。
