「うちの子、自信がなさそう…」「すぐに『できない』って言っちゃう…」
子育てをしていると、こんなふうに子どもの“自己肯定感”について悩むこと、ありませんか?
近年、「自己肯定感」という言葉は育児の場面でもよく耳にするようになりました。
自己肯定感とは、ありのままの自分を受け入れ、「自分には価値がある」と思える気持ちのこと。これが高い子どもは、自信をもって挑戦したり、他人にも優しく接することができたりと、心の土台がしっかりしています。
でも、そんな大切な自己肯定感。実は、日々の“親の声かけ”で大きく育てることができるんです!
今回は、子どもの自己肯定感をグングン育て、自然と笑顔が増える「魔法の声かけ」を10個ご紹介します。今日からすぐ使えるものばかりですので、ぜひ日常に取り入れてみてくださいね。
1. 「ありがとう」よりも「助かったよ!」
日常の小さなことでも「助かったよ」「うれしかったよ」と具体的に伝えることで、子どもは「自分が誰かの役に立てた」と実感します。「ありがとう」は万能ですが、「ありがとう、すごく助かった!」というふうに理由を添えるだけで、効果は倍増です。
2. 「〇〇してくれてうれしいな」
親がポジティブな気持ちをストレートに伝えると、子どもは「自分が大切にされている」と感じられます。「うれしい」は、自己肯定感を育てるための魔法のワードです。
3. 「よく見てたね!」「気づいたね!」
観察力や気づき、工夫などに注目する言葉は、能力そのものを肯定します。「そんなとこまで気づいたの?すごい!」と言われると、子どもは得意気な顔に。こうした体験が自信に繋がります。
4. 「がんばってるの、ちゃんと見てたよ」
結果ではなく“努力”にフォーカスすることで、子どもは挑戦を恐れなくなります。「頑張った過程を見てくれる人がいる」と感じることで、子どもの心は安定し、自己肯定感も育っていきます。
5. 「自分で考えたんだね!」
自主性を認める言葉は、子どもにとって誇らしいこと。大人からすると当たり前の行動でも、「自分で選んだ」ことを評価されると、「自分の考えには価値がある」と感じるようになります。
6. 「どう思った?」
子どもの意見を“尋ねる”ことは、心を尊重する第一歩。「どう思った?」「どっちがいいと思う?」などの質問は、子どもに“自分の考えを表現していい”という安心感を与えます。
7. 「〇〇ちゃんらしいね!」
個性を認める声かけは、自己肯定感の核です。他人と比較せず、「あなたはあなたのままでいい」と伝えると、子どもは自分らしくいることに自信を持てるようになります。
8. 「大丈夫。失敗してもいいんだよ」
「失敗=ダメなこと」と思ってしまう子が多い中、こうした声かけは心をほっとさせます。「やってみることに意味がある」と伝えれば、子どもは安心してチャレンジできるようになります。
9. 「〇〇のこと、信じてるよ」
子どもにとって「信じてもらえる」ことは、何よりの励まし。「大丈夫、ママ(パパ)は信じてるよ」と言われると、子どもは自然と前を向けるようになります。
10. 「今日も一緒にいられてうれしかった!」
ただ一緒にいるだけで“うれしい”と言ってもらえる。これほど子どもにとっての安心感はありません。親の無条件の愛情を感じる言葉こそが、自己肯定感を大きく育てるのです。
子どもの自己肯定感が育つと、親もラクになる!
実は、子どもの自己肯定感が育つと、親自身の心も軽くなるという“相乗効果”があります。
・「なんでやらないの!」と怒ることが減る
・子どもが落ち込んでも立ち直りが早くなる
・兄弟ゲンカが減ってきた
・子どもが自分からチャレンジするようになる
などなど、毎日の子育てにちょっとした変化が生まれてくるんです。
Q&A:ママ・パパからのよくある質問
Q. 毎回こんな声かけできる自信がないです…
A. もちろん、完璧にやる必要はありません!「今日はひとつでも言えたらOK」くらいの気持ちで始めてみましょう。
Q. 反抗期の子にも効果はありますか?
A. あります!特に反抗期の子は「わかってくれてる」と感じると落ち着きます。心の奥では「認めてほしい」と思っているのです。
Q. 兄弟で差をつけずに声かけできますか?
A. 「その子らしさ」に注目して声かけすれば大丈夫。比較ではなく、個性にフォーカスした言葉を意識してみてください。
まとめ:一言で、子どもの未来が変わる
毎日のちょっとした言葉がけ。
それだけで、子どもの自己肯定感はぐんぐん育ちます。
「そんなことくらいで?」と思うかもしれません。でも、子どもにとって親の言葉は世界のすべて。何気ない一言が、子どもの心を支える柱になることもあるのです。
忙しい毎日ですが、今日から「ひとこと」だけでも意識してみませんか?
その言葉が、明日の笑顔につながりますように。